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高等専門学校~機械・材料科~

 

高専の学科紹介!

高専に入りたいけど、学科をどれにすればいいの?って方向けです。

筆者もなんとなくで学科を選んだので、学科選びの参考になればと思います。

 

工学系の学科には主に

  • 機械・材料科
  • 電気・電子科
  • 情報系
  • 化学・生物系
  • 建設・建築系

があります。

 

その中でも、機械・材料系に焦点を絞って紹介していく。デデン

 

機械のスペシャリスト!

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機械・材料科とは、名前の通り機械のスペシャリストを養成するための学科です。

学ぶことは大きく分けて

  1. 金属を加工しよう「工作機械」
  2. 設計・制作には必須「力学」
  3. 金属の性質を学ぶ「材料」

の3つがあります。

皆さんが創造するような工業系に一番近いかもしれません。

 

工作機械のプロを目指す

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工作機械というのは、金属のように固いものを加工するための機械で、フライス盤や旋盤という機械のことです。上の画像はフライス盤

「工作機械を使いこなして自分の好きなものを作れるようになろう」というのが機械科の目標の一つですね。

 

授業で実習があり、そこで機械の扱い方を学んでいきます。

人によっては、5年生で行う卒業研究で工作機械を使うことも。

 

最大の難関?

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実習では工作機械を扱いますが、座学の授業ももちろんあります。

ここでは、専門性の高い授業が開講されており、

  • 機械力学…通称:機力。物の運動について学びます
  • 熱力学…通称:熱力。熱が及ぼす影響を計算します
  • 流体力学…通称:流体。水のような液体の運動を学びます
  • 材料力学…通称:材力。物の変形について学びます

といった四力と呼ばれる授業が目玉であり、難解な授業です。

本当に難しいのでたまに単位を落とします。筆者は落としてません。優秀なので。

 

鉄って何℃で溶けるの?

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最後に材料の授業ですね。

ここでは、機械を構成する材料の特性について学びます。

例えば、鉄が加熱・冷却されると、硬くなったり、柔らかくなったりと面白い性質を示します。これを理論的にお勉強するのです。

難易度は力学より低いと思われます(筆者感)。

ちなみに鉄は1538℃で溶けます。

 

ここからは機械科の内情について触れていきます

気になる男女比

「機械系って女の子すくない」って思われますよね?

その通りです。

筆者の通っているところでは、1クラス40人中1,2人くらいです。

学年によっては唯一の女の子が留年してしまったことも…

 

あと、男子だけの教室ってくさいです(超重要)。ごはん食べれないので

 

高専は女子生徒を増やそうと頑張ってはいますが、志望者が少ないのが現状ですね。

 

工学系の中の体育会系??

工学系はオタク集団ですが、その中では運動部で活躍する人が多い印象があります。筆者もオタクですが、一応運動部でした。

でも、オタクはオタクなので毎朝教室に入るとアニソンが流れていたりもします。

 

進路は?

就職の場合、機械メーカーへの就職がメインですが、電力会社へ就職する学生もいます。

機械は、電気系から化学系まで多くの企業で扱われているため、就職の選択肢が広いことも機械科のいい点ですね。

進学の場合は、機械系の学部か材料系の学部に編入します。

筆者の周りでは、機械系の学部に進学する学生が多かったです。

 

どんな人が向いている?

機械・材料科には、

  • 将来車や航空機関係の職業に就きたい
  • 中学校で物理の科目が好きだ
  • 男の子が好きだ

って方には向いています。

あと、臭い教室で弁当を食べられるようになります。

 

最後に一言

女子生徒がいないので、本当に彼女はできません。

また、女子と会話する機会がないので、女の子への耐性は消え失せます。

それでも修羅の道を歩んで機械に関する知識を極めたい方はぜひ機械科へ!